「夏に不足しがちな栄養素」
気温がぐんぐん高くなるこれからの季節
体調を整えておきたいですね。
夏バテは普段の生活習慣の他に
栄養素の不足も関係しています。
しっかり栄養を摂って
夏を元気に過ごしたい方は必見です!
【1】夏に不足しがちな栄養素って?
夏に不足しがちな栄養素は、
「ビタミンB1」「ビタミンC」
「ミネラル類」「たんぱく質」です。
どうして夏に不足するのでしょうか。
それは「ビタミンB1」「ビタミンC」と一部の「ミネラル類」は
水に溶けやすく、汗と一緒に出ていってしまうから。
また、暑さで胃腸の機能が低下すると、食事量が減ったり
さっぱりしたものを好むようになることで
「たんぱく質」も不足しやすくなります。
例えばそうめん(1食100g)を具をトッピングせずに
食べた場合、たんぱく質量は約10g。
1日のたんぱく質摂取量(※)は運動量や活動量によっても異なりますが
15~64歳の男性で65g、18歳以上の女性で50gが推奨されています。
※日本人の食事摂取基準(2020年版)より
1食あたり20gは摂りたいところです
これでは全然足りていませんよね。
【2】各栄養素の働きと含まれる主な食品
ここからは各栄養素の働きと
どんな食品に多く含まれているかをご紹介します。
●ビタミンB1
ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変えたり
疲労物質を分解する働きがあります。
特にねぎ・玉ねぎ・にんにくなどに含まれる
アリシンはビタミンB1の吸収率をアップしてくれます。
ビタミンB1が多く含まれる食品
→豚肉・卵・玄米・アボカドなど
●ビタミンC
ビタミンCはストレスを感じた時に抵抗してくれる
ホルモンの生成を行っています。
夏場は暑さや紫外線などによるストレスによって大量に
消耗されてしまうため、しっかり摂る必要があります。
また、水に溶けやすく、加熱に弱いので調理時に
失われやすい特徴がありますが
いも類に含まれるビタミンCはでんぷんに守られているため
加熱しても壊れにくいのでおすすめです。
ビタミンCが多く含まれる食品
→いも類・カラーピーマン・ブロッコリー・キウイなどの
野菜・果物類など
●ミネラル類
骨をはじめとした体の組織を構成し
体の様々な調整を行っている栄養素です。
体内で作ることや摂りだめが出来ないため
毎日摂ることが大切です。
ミネラル類が多く含まれる食品
→魚介類・海藻類・種実類・野菜など
●たんぱく質
人間の体内で作れない必須アミノ酸をバランスよく
含むたんぱく質を“良質なたんぱく質”といいます。
体の中で効率よく利用され、体を作る材料になります。
良質なたんぱく質が多く含まれる食品
→肉類・魚介類・大豆製品・卵など
【3】おすすめ食材
「いろんな栄養素を手軽に底上げしたい…」
そんな方におすすめしたいのが「雑穀」です。
ビタミンB群、ミネラル、たんぱく質が豊富で
ご飯に混ぜて炊くだけで栄養をプラス出来ます。
食物繊維も摂れるので、便秘気味の方にもおすすめですよ。