ランニング中に横っ腹が痛くなったら?
走っているときに起こる、肋骨下、または腹腔全体の差し込むような痛みの原因は
諸説ありますが、その中でも
「横隔膜とその付近の筋肉や内臓への血流不足・酸素の供給不足」を原因とする説が
現時点までの研究結果を踏まえ、最も有力視されています。
・呼吸方法が適当でない
・姿勢が悪い
・走り始めからスピードを出し過ぎ
・腹筋が弱い
・ランニング前の食事量・タイミングが適切でない
脇腹痛予防方法1:走る前は、消化のよい食べ物を
食物繊維と脂質を抑えた軽い食事をランニングの2〜3時間前に食べましょう。
スタート直前にパワーが必要な場合はバナナやジャムを塗ったトースト
ドライフルーツをどうぞ。もちろん定番おにぎりもOK。
食物繊維は消化時にガスを発生させるので、腸に負担がかかります。
運動中はただでさえ消化器官への血流が減るので
余計な負担をかけるべきではありません。
脇腹痛予防方法2:ウォームアップを丁寧に
ランニング前の準備運動を甘くみていませんか? 適切なウォームアップには
血流を促して筋肉を温めるだけでなく、呼吸を最適化する効果もあります。
脇腹痛予防方法3:滑り出しはゆっくり
スタート直後は飛ばしすぎず、だんだんスピードアップするようにしましょう。
横っ腹が痛くなってきたら、自分の実力と比較して速く走り過ぎというサイン。
スピードを調整しましょう。
脇腹痛予防方法4:上半身の安定を心がけて
脇腹への差し込みは、ランニングだけでなく、スイミングやサイクリング、ダンス、
はたまた乗馬など、大きな揺れによる負担が上半身に継続的にかかるスポーツで起こります。
体幹を鍛えて、走る動作によって起こる回転性の揺れを制御できれば
内臓への振動が抑えられ、横隔膜の緊張を防ぐことができます。
脇腹痛予防方法5:腹筋を鍛えよう
体幹全体を鍛えることは大事ですが、ある研究によると、痛くなる脇腹の筋肉「腹斜筋」を
特に鍛えておくことで、差し込みを予防できるとか。
5〜10分の腹筋トレーニングで、少しずつ筋肉を付けていきましょう。
脇腹痛予防方法6:深く、リズムよく呼吸
走るスピードが速くなればなるほど、カラダはさらに多くの酸素を必要とします。
そんな時に不規則な浅い呼吸が続くと
内臓や横隔膜への血流不足による酸欠で脇腹痛になりやすくなります。
脚を動かすリズムと同じように、呼吸のリズムもかなり重要。