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歩行開始時の痛みがサイン! 誰でもなり得る足底腱膜炎(そくていけんまくえん)

朝起きて最初の一歩を踏み出した時に、かかとに強い痛みが走る。 

しかし、少し歩くとそのうちに痛みは自然と治まってくる。

そんな症状を感じたことはありませんか?
これは足底腱膜炎(足底筋膜炎ともいいます)の典型的な初期症状の一つです。

足底腱膜炎とは、足の裏のかかとの内側から指の付け根へと及ぶ
靭帯性の膜である足底腱膜に炎症が起こり、痛みが生じる疾患のことです。

足底腱膜炎の大きな要因として、歩行や運動などによって
足底にくり返し負担がかかることが挙げられます。

普段、歩いていてもかかとや土踏まずなどに知らず知らずのうちに負担がかかっています。

例えば過度なランニングなど走り回ることが多いスポーツをする人は
強い圧力と刺激を与え続けることにより足底への負担が蓄積し
足底腱膜炎になる可能性があると考えられます。

また、急激に足底に負担をかけることは
足底腱膜炎のリスクをより高めることになります。

次のようなことを心がけましょう。

【激しい運動を急に行わない】
特に運動不足の人が新たに運動を始める場合は
少しずつ運動強度を上げて体を慣らしていくことが大切です。

【体重の著しい増加を防ぐ】
体重の増加は足底の負担の増加につながります。

適切な体重維持に努めましょう。
足底腱膜が付着するかかとの骨のあたりは最も痛みが生じやすく
まれに土踏まずのあたりにも症状が現れる場合もあります。

ただし、初期段階では歩行開始時に痛みがあっても
歩いているうちに自然と治まってくることが多いため
そのまま放置してしまう例もみられます。

放っておくと痛みが慢性化したり
治りにくくなったりする場合もあります。

【足底腱膜炎を防ぐ2大ポイント】
足底腱膜炎の予防・治療の大きなポイントとして次の2つが挙げられます。

1 歩行時や運動時に足底腱膜にかかる負担を軽減する
足が地面に接するときの衝撃を吸収できるようなクッション性の高い靴を履く
肥満傾向の場合はできるだけ減量するなどの方法で負担を減らしましょう。

医療機関ではアーチ全体への過度の負担を減らすため
その人の足に合ったインソールを靴につけることを勧める場合もあります。

2 足首や足、ふくらはぎの筋肉を柔軟に保つ
足首を柔軟に保つことで、歩行時や運動時に正常なアーチを保ちやすくなり
足底腱膜への負担の軽減につながります。

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