日本人にマッチした「疲れにくい食事」
「疲れ」や「だるさ」の原因は、ストレスや働き過ぎ
筋肉疲労のせいだと思っていませんか?
実は、食事の「食べ方」や「何を食べるか」が
疲労感と密接につながっているんです。
日々の食事習慣を見直して、疲れない食べ方をマスターしましょう!
【胃腸機能が低下して栄養不足に…
それが疲れの原因かも?】
忙しい毎日では、かまずにサッと食べられるものや
時間をかけずに食事を少ししか摂らないこともありますね。
でも、もしかしたらそれが疲れの原因になっているかもしれません。
かまない食事を続けていると、胃腸機能が低下し
食べ物の消化・吸収がうまく行えなくなり、体が栄養不足の状態に。
その結果、疲れやだるさが現れることもあるのです。
胃腸の機能を回復させるには、食べて胃腸を動かすのが有効。
胃腸も筋肉なので、動かすことで鍛えられるのです。
固形物をよくかんで食べると、唾液の分泌が促され
胃腸が活発に動くようになります。
また、1日3食しっかり食べることも胃腸機能には大切なこと。
1日に必要な栄養素を規則的に3回に分けて食べることは、胃腸への負担が少なく
自律神経にも良い影響を与え、胃腸をはじめ心身を健康に導いてくれます。
【疲れない食べ方の秘密は「お米」にあった!】
胃腸機能を向上させ、疲れにくい体にするポイントは
お米(ごはん)をしっかり食べることにあります。
「ごはんは糖質」というイメージが強いかもしれませんが実際には
糖質だけでなく、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維なども含んでいます。
そしてお米に含まれるタンパク質は、アミノ酸スコア(*)の高い良質なタンパク質。
肉などに含まれるタンパク質のアミノ酸スコアは100で
それに対してお米のアミノ酸スコアは65です。
パンや麺類の原料となる小麦は40以下なので、穀物の中で最も高いだけでなく
大豆食品(みそ、納豆など)とあわせることで、お肉類と同じ100になります。
肉類などと比べて消化がよく、アミノ酸がしっかり摂れるごはんを食べることは
胃腸に負担をかけずに機能をアップする方法といえるでしょう。
【疲れにくい体をつくる、お米とおかずの バランスとは?】
胃腸機能を向上させ、疲れにくい体にするためには
1日を通してごはんとおかずが「6対4」になる食べ方がおすすめです。
このバランスは3食トータルでの調整でOKです。
●夜に会食(焼肉)がある日は……
夜がおかず(焼肉)中心なので、朝と昼はおかずを減らして
ごはんとみそ汁だけで組み立てます。
<朝>ごはん1杯とみそ汁
<昼>おにぎりと具だくさんのみそ汁
<夜>焼肉。肉の食べ過ぎを防ぐため、お酒を飲んでもごはんも食べましょう。
●ランチがパンの日は……
パンは製造工程で油を使うことが多く、脂質が多いため100%おかずと考えます。
<朝>
ごはん1杯とみそ汁。卵や漬物を加えてもOK。
<昼>
サンドウィッチ(おかず換算)とスープ。
スープはミネストローネなど野菜が摂れるものをチョイスしましょう。
<夜>
ごはん1杯とみそ汁と焼き魚。
お昼にパン(おかず換算)を摂っているので、魚は半身で十分です。
栄養不足が原因の疲れには、まず栄養をしっかり吸収できる
健康な胃腸機能を回復させることが先決です。
栄養価が高く消化にやさしい「ごはん」をベースとした献立で
疲れにくい体を目指しましょう!