空腹でのランニングはOKそれともNG?
空腹でのランニングはOKそれともNG?
気持ちのよい朝のランニング。
起床後、朝食を全く取らずに走るべきか
何かお腹に入れてからスタートすべきか
ランニングを日課としているあなたも
これまで様々な意見を耳にしてきたことでしょう。
「目覚めたあと、まずは早朝トレーニングに取り組んでから
シャワー、そして朝食」派がいる一方で
「空腹の状態で運動をするなんて問題外!」と切り捨てる意見もあります。
【仮説1】 空腹でのトレーニングは筋肉分解の原因になる
トレーニングジムでよく耳にするのが、
「朝食を取らずにワークアウトを行うと筋肉量が減ってしまう」という意見。
「え?毎日朝食前にトレーニングしてるけど…!」という方は心配ご無用です!
空腹状態で筋トレやランニングを行ったからといって
筋肉がたちまち溶けて無くなってしまうわけではない。
この主張の根拠をまずは確認してみよう。
1.起床後すぐの何も食べていない状態では
運動に必要となるエネルギー源である炭水化物とグルコース(糖質)が不足している。
2.カラダは足りないエネルギーを、筋肉のタンパク質を分解して供給しようとする。
3.その結果、トレーニングをしているのに筋肉量が減っていくという残念な事態に。
この説明は理に適っているように思える。確かに間違いではない。
しかし、エネルギー供給のために筋肉が分解される事態に至るまでには
いくつかの段階を踏む必要がある。
朝食を食べずにランニングをしたからといって
いきなり筋肉をエネルギー源として使ってしまうようなことはない。
その根拠を解説していこう。
カラダの主要なエネルギー源、グルコース(ブドウ糖)は
グリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵される。
グルコースが血液を通して全身に運ばれ、細胞に取り込まれるよう働きかけたり
グルコースをグリコーゲンという貯蔵できるカタチに変えたりするのは
「インスリン」というホルモンの働きによるものです。
このインスリン分泌量と内臓のグリコーゲン量は、夜の睡眠中に低下してしまう。
ということで、朝食前にトレーニングやランニングを行っても