4月 2024

原因はスマートフォンの使い過ぎ!? 「脳過労」を防ぐデジタルデトックス術

「以前に比べて怒りっぽくなっている」 「ささいなことでイライラしてしまう」 「頭の中がいつもモヤモヤしている」 「寝床に入ってもなかなか寝つけない」 「物覚えが悪くなってきた」 上記の症状のいずれかに、心当たりはありませんか? これらの原因はさまざまですが、最近ではスマートフォンの使い過ぎによる 「脳の疲れ」もこうした症状を引き起こすといわれています。 そもそもなぜ、スマートフォンを使い過ぎると脳が疲れてしまうのでしょうか。 まず、脳のしくみから見ていきましょう。 脳は、生命維持、運動や言語、感覚、意識、知的活動など 人の心身をコントロールし、あらゆる活動をつかさどる、重要な臓器です。 脳の活動は、体の内外からの情報の処理と保存を行う「神経細胞(ニューロン)」が 発する電気信号をメインにして起こります。 目や耳などから送られてきた情報を脳の神経細胞が受け取ることで 体を動かしたり、何かを考えたりしています。 意思決定や記憶、感情のコントロールなども行われます。 自分自身を脳の“オーナー”に例えると、脳はオーナーが生きている世界(生息環境)に 適応するように働きます。 脳の中では神経細胞同士が手をつないで神経ネットワークをつくり 活発な情報処理が行われています。 オーナーの行動や思考などに関わるネットワークでは効率よく情報処理が行われ それが追いつかなくなると神経細胞がつなぐ手の数を増やしたり あるいは手を伸ばしたりするといった方法で、情報のやりとりをスムーズにしていきます。 一方で、あまり使わない機能に関わるネットワークは消滅させるなど 脳は常に変化し、オーナー自身に適応しているのです。 【脳がなぜ「過労」になるのか】 脳は神経ネットワークを活発化させることで情報を処理するため スマートフォンを通じて送られてきた情報にも適応しています。 しかし、その一方で、多くの情報処理をすることで脳は疲れます。 通常、休息をとることによって疲れは回復しますが、スマートフォンは下記のように 朝起きたときから、夜寝る間際まで使い続けているケースが少なくありません。 【スマートフォンを使う生活シーンの例】 ・朝、目覚まし時計に使う ・朝食をとりながらSNSやメールなどをチェック ・通勤電車の中でもチェック ・仕事の休憩時間にもチェック ・夜、寝床に持ち込んで、眠くなるまでSNSや動画などを見る 目覚まし時計に使うことも、時計を止めるといった行動の指令を脳が出すので 脳を使っているという意味では同じといえます。 また、就寝間際まで脳を使っていると、疲れたまま眠りに就くことになり 回復の妨げになるといわれています。 1日中スマートフォンを使い続けるということは 脳を1日中ずっと働かせているのと同じことといえます。 こうした状態が続くと、休んでも疲れが回復しない「過労」となります。 脳が過労を起こすことから、「脳過労」と呼ばれています。 【使い方の「見直し」がデトックスへの第一歩】 スマートフォンの性能は日進月歩で、近年は通信環境も格段に良くなっています。 動画観賞や、配信のゲームなどもストレスなくできるようになり、楽しみ方も広がっています。 一方で、便利になった分だけ脳に入る情報量も多くなっています。 日々のスマートフォンを使う時間が増えて、その期間が長くなると 脳の情報処理が追いつかなくなりますます疲労が蓄積することになりかねません。 そこで重要なのが、自分のスマートフォンの使い方を意識的に見直すことです。

【女性は35歳を過ぎると疲れやすくなる!?】

疲れたら休めばよいのは誰もが分かっていても 多くの人が日々解消できない疲れを抱え込んでいる現代。 もしかしたらケアの仕方が間違っているのかもしれません。 【女性は35歳を過ぎると疲れやすくなる!?】 女性ホルモンが疲れに関係 女性ホルモンの影響を強く受けている女性の体。 ホルモンバランスの変動が大きい時期や年代には より疲れやすくなるといえます。 女性ホルモンの変動が大きい時期の代表といえるのが、月経前。 体温が高くなり、だるさや眠さ、疲れを感じやすくなります。 これは「活動的にならないで」という体からのサインです女性は35歳を過ぎると疲れやすくなる!? 【女性ホルモンが疲れに関係】 女性ホルモンの影響を強く受けている女性の体。 ホルモンバランスの変動が大きい時期や年代には より疲れやすくなるといえます。 女性ホルモンの変動が大きい時期の代表といえるのが、月経前。 体温が高くなり、だるさや眠さ、疲れを感じやすくなります。 これは「活動的にならないで」という体からのサインですから サインに従って無理をしないことが大切です。 更年期になると、女性ホルモンの分泌ぶんぴつ量が急激に減り ホルモンバランスが乱れやすくなります。 女性の更年期は閉経前後の10年間を指し、一般的には45~55歳頃。 ただし、ある日を境に急に更年期に入るわけではなく 女性ホルモンの分泌量は30歳前後をピークに、下降線をたどっていきます。 頑張り過ぎると老ける!? 漢方では古くから、女性は7年、男性は8年周期で体が変化すると考えられています。 例えば女性は28歳をピークに、その後は徐々に「エネルギー(気)」が減っていきますから 20代でできたことが40代や50代ではできなくなるのは当然なのです。  こういった年齢変化を受け入れられない人は、「こんなはずじゃない……」とさらに頑張ってしまい エネルギーを余計につかって、疲れやすい体になってしまいます。   もともと体力のある人ほど、このような傾向があるそうです。 加齢と共に疲れやすくなるのは、体の仕組みとしては当然のこと。   そこでさらに頑張るのではなく、小さなエネルギーでも疲れないような工夫 疲れをこまめにケアすることが大切です。キレイと健康のためにも賢い疲れ対策が必要です。 【肉体的な疲れ対策】 ビタミンB群を意識した食事と質のよい睡眠で、こまめに解消していきましょう。 よい睡眠のためにも生活習慣を整えることが大切。 肉体的な疲れは、一般的によく見られる毎日の疲れ。 過労や寝不足、食生活の乱れなどにより「気」や「血」が不足することで起こります。 一晩しっかり眠って「気」をチャージすれば解消できる疲れですが この疲れを放置すると慢性的な疲れとなり、虚弱状態に進む恐れがあります。 対策の基本は「気」を補う食事と睡眠です。 食事では疲労回復効果があるビタミンB群の他 タンパク質やカルシウムなどのミネラルも積極的に摂りましょう。 よい睡眠をとるために、日頃から体内時計を整えておくことも大切です。 就寝時間がまちまちでも、起床時間は一定にするのがよいとされています。 【疲労回復効果があるビタミンB群を摂ろう】 豚肉やラム肉、ウナギなどに多く含まれているビタミンB群。胚芽もビタミンB1を多く含んでいるので 白米を胚芽米や玄米に替えるのもおすすめ。 【ぬるめの湯に浸かりリラックス】 日中に仕事などで高ぶった交感神経を、リラックス神経である副交感神経に切り替えるには、 7~40℃のぬるめの湯に浸かるのがベスト。

あなどれない目の疲れ

パソコンやスマートフォンなどの液晶モニターを長く見続けることは 目の疲れを引き起こす原因に。 目を酷使し続けると、肩こりや頭痛などにもつながります。 日常生活の中で目を疲れさせない工夫や、 疲れ目をリフレッシュさせる習慣を身につけましょう。 ピント調節に伴う目の疲れの場合(下記コラム参照)、通常は一晩休めば回復しますが 休んでも疲れがとれずに慢性化し、症状が重くなった状態は「眼精疲労」とされ ただの〝目の疲れ〟とは区別されます。 目のかすみに加えて、目が重い、痛いなど 様々な不快な症状が現れます。 また、眼精疲労は脳や体全体にも影響し、肩こりや頭痛、吐はき気 疲労感などの全身症状を伴う場合もあります。 日頃から疲れをためないよう心がけ、ただの目の疲れを眼精疲労へと 悪化させないことが大切です。 【近年急増しているドライアイ】 目の表面を守っている涙が減少したり、涙の質に異常が生じたりして 目の表面の健康が保てなくなる病気です。 スマートフォンなどの液晶モニターに使われている「ブルーライト」という光は 目に見える光の中で最も強く、長時間見続けるとドライアイなどの 眼疾患しっかんを招きやすくなります。 ドライアイの主症状は「目の疲れ」。涙が減ることで外界の刺激をダイレクトに受けるため 疲れを引き起こしやすくなるのです。 目の表面を守っている涙が減少したり、涙の質に異常が生じたりして 目の表面の健康が保てなくなる病気です。 スマートフォンなどの液晶モニターに使われている「ブルーライト」という光は 目に見える光の中で最も強く、長時間見続けるとドライアイなどの眼疾患しっかんを招きやすくなります。 ドライアイの主症状は「目の疲れ」。涙が減ることで外界の刺激をダイレクトに受けるため 疲れを引き起こしやすくなるのです。 【ドライアイを防ぐには】 ドライアイは環境の影響も大きいため、特に乾燥する秋や冬は室内の湿度コントロールを行い 目を乾燥させないことが大切です。 また、長時間パソコン作業を行うワークスタイルの場合、次のような改善が有効です。 ●意識してまばたきを増やす ●モニターの位置は目より低く ●加湿器を使用 ●保護メガネを着用 ●こまめに目を休ませる そして、ストレスもドライアイを引き起こす原因となります。 緊張時やストレスを感じている時は、自律神経のうち「交感神経」が優位となります。 一方、リラックスしている時は「副交感神経」が優位となります。 涙の分泌は副交感神経に支配されているため リラックスしている時のほうが涙はスムーズに分泌されます。 ストレスの多い現代においては、ゆっくり湯船に浸かったり ウォーキングをしたりするなど、意識してリラックスする時間を設けることが 目の健康にとっても大切です。夜間は涙の分泌が減るため、夜更かしも禁物です。

「一読、十笑、百吸、千字、万歩のすすめ」

「一読、十笑、百吸、千字、万歩のすすめ」とは 「心身ともに健康で長生きするための知恵」を簡単にまとめたものです。 一読とは、一日に一度は少し堅めの文章を 読みましょうということで、お薦めは新聞の社説です。 社説を読むにはせいぜい10分もあれば充分でしょうから それほどの苦痛にはならないでしょう。 これだけでも結構いい頭の体操になり認知症予防の一助になります。 十笑とは、一日に少なくとも十回は大笑いするようにしましょう ということです。 笑うことで免疫機能が強化され、がんの進行が抑制されることが明らかになってきました。 百吸とは、一日に少なくとも百回は深呼吸しましょう ということです。 深呼吸すると、副交感神経の緊張が高まり、神経の高ぶりが治まり、 脈拍は遅くなり、血圧は下がり、筋肉の緊張が低下し、動脈中の酸素が増加します。 千字とは、一日に千字くらいは文字を書きましょう、ということです。 日記や手紙を書くのがいいでしょう。 文章を書くにはいろいろと頭を使わなくてはなりませんし ときには辞書を引かなくてはなりません。これは認知症予防に役立ちます。 万歩とは、説明するまでもなく一日に一万歩は歩きましょう、ということです。 足は第二の心臓とも言われ、歩くことで下肢にたまっている血液が 心臓に戻りやすくしています。 また、歩くことは骨に加重をかけることで骨芽細胞を刺激し 破骨細胞の働きを抑制するので骨粗しょう症の予防にもなります。 さらに歩くことは、メタボリック症候群の予防と治療、ストレス解消 認知症の予防に役立ちます。 さあ、思い切って、「一読、十笑、百吸、千字、万歩」を実行してみませんか。

「頭もカラダも使わないとダメになる」

「頭もカラダも使わないとダメになる」 カラダの一部の機能を長い間使わないでいると次第にその機能が衰弱し さまざまな徴候が出てきます。 これを「廃用(はいよう)症候群」といいます。 脳卒中やケガなどで、長期間、筋肉や関節を動かさないでいると 筋肉や関節の働きが衰退して、思うように動かせなくなることは廃用症候群の好例です。 物覚えが悪くなってきたのを年のせいにしている人は多いのではないでしょうか。 若いころに比べれば、物覚えが悪くなってきたのはたしかですが そのすべてが年のせいではないでしょう。 物事を真剣に覚えようとしなくなったのも原因の1つになっていると思われます。 年をとるにつれて、何かを覚えようとすることから遠ざかっているのではないでしょうか。 また、記憶力の衰えを黙って見過ごしているのではないでしょうか。 新しく記憶に留める「記銘力」は使わずに放っておけば、だんだんと衰えていきます。 これも一種の廃用症候群の徴候です。 頭の廃用症候群にならないための方策はいろいろありますが ちょっとお洒落に外国語を勉強するのはどうでしょうか。 外国旅行を考えている人なら行く先の国の言葉を勉強するのがいいでしょう。 片言でもその国の言葉をこちらから口にすることで 相手の言うことがまるで分からなくても、楽しさが一気に広がります。 カラダを動かし、そして、頭を使うことが自分らしく生きる基本的な姿勢だと思います。

「肩がこる」

肩こりは首や肩の周囲の筋肉が極度に緊張、疲労することにより 血液循環が悪くなるために引き起こされます。 筋肉は太い1個の塊(かたまり)のように見えますが、じつは数百、数千といった 筋線維(せんい)がまるで袋に入ったそうめんのように集まっていて その中に血管や神経が通っているのです。 筋肉は弛緩(しかん)と緊張(収縮)を交互に繰り返しており 弛緩するとき栄養や酸素をたっぷり含んだ血液を取り込み 緊張するときには筋肉の運動で生じた老廃物を静脈の流れに捨てるという作業を行っています。 ところが、長時間同じ姿勢をしているなど、緊張だけが長く続くと 筋肉はパンパンに腫れ上がり、中を走っている毛細血管が圧迫されて、うっ血が起きます。 そうすると新鮮な血液が筋肉に行き渡らなくなり うっ血した血液の中に老廃物がどんどん溜まってしまいます。 この溜まってしまった老廃物がこりや痛みを引き起こす発痛物資になります。 しかも、そのままにしおくと、この発痛物資がさらに筋肉の緊張を高めてしまうので 症状がさらに悪化します。 肩こりを起こしやすくしている要因は、3つ考えられます。その1つは、体格です。 たとえば、なで肩や首が細く華奢(きゃしゃ)な人は首や肩の筋肉が弱いために 筋肉疲労を起こしやすいのです。 腕をぶらりと下げていると腕の重さで肩が下のほうに引っ張られて 肩の筋肉は緊張します。 机やテーブルの上に肘をつくか、肘掛け椅子に座るようにすると だいぶ肩の緊張は和らぎます。 2つ目の要因は姿勢です。 デスクワークや手芸などで長時間猫背の姿勢でいると 肩や首の筋肉が緊張するので肩こりが起きやすくなります。 長時間の作業の場合は、ときどき姿勢を整え、ストレッチ体操をするといいでしょう。 3つ目の要因はストレスです。 ストレスを感じ続けることで、肩や首の周りの筋肉が常に緊張して肩こりを引き起こします。 多くの人の肩こりは多かれ少なかれストレスが関与しています。 適当な息抜きと就寝前にぬるめの湯にゆったりとつかって 全身の筋肉をリラックスさせることも効果的です。