座りっぱなしを救う! 血流アップのカギは「ふくらはぎ」
座りっぱなしを救う!
血流アップのカギは「ふくらはぎ」
座りっぱなしで動かないと、血流が悪くなり、代謝も低下して
“不調のスパイラル”にはまってしまいます。
とはいえ、運動が必要と分かってはいても、なかなか時間がとれない…。
そんなときに、手軽にできる改善策が「ふくらはぎケア」です。
【ふくらはぎは「第2の心臓」】
なんとなくすっきりしない、むくみやすい、肩がこる…
そんな状態が続くようなら、血流が悪くなっているのかもしれません。
在宅勤務も増えて動かなくなりがちな昨今は
そうした状態に拍車がかかっている人も少なくないでしょう。
そんなときには「ふくらはぎ」のケアが有効です。
ふくらはぎは体の一番下、心臓から遠い位置にあります。
体中に血液を巡らせるには、このふくらはぎから心臓へ
つまり下から上へと血液を送らなくてはなりません。
通常、ふくらはぎの筋肉がポンプとなって、血液を押し上げています。
こうしたことから、ふくらはぎは「第2の心臓」といわれることもあります。
座りっぱなしで動かなくなると、このポンプの働きが弱り
むくんだり冷えたりする原因となります。
【お手軽ふくらはぎケア】
◆ケア1 ふくらはぎをもむ、温める
一番手軽な方法は、ふくらはぎをもむことです。
ふくらはぎをもむと、ポンプ機能のサポートとなり、全体の血流が良くなります。
下から上へともむのがベストですが、どのような方法であっても
もむだけで効果が期待できます。
お風呂でもめば、より効果的。
水分ですべりが良くなってもみやすいですし、もみながら湯船につかれば
水圧や温熱による血流改善効果も期待でき、入浴タイムが一層有効になります。
また、もむときには手も動かすので、上肢の末端の刺激にもなって一石二鳥です。
◆ケア2 ツボを押す
ひざからすねの骨に沿って指4本分下(外側)に、「足三里」というツボがあります。
ここは胃腸の不調、むくみ、足のトラブルなどに効くとされている場所です。
このあたりで「イタ気持ちいい」ところを探して押してみましょう。
ふくらはぎをもむ際に、併せてツボを刺激することで
広い健康効果を得ることが期待できます。
足三里はお灸をすえるのもおすすめです。
今は貼れるタイプの手軽なお灸なども市販されているので
そうしたものを利用してはいかがでしょうか。
◆ケア3 足を動かす
足を動かして筋肉を鍛えるのも、効果の高いケア方法です。
歩くとしっかり筋肉を使うので、対策としておすすめしたい方法ですが
室内でできるエクササイズも有効です。
かかとを上げ下げする、といったことを、こまめに行ってください。
ふくらはぎを構成する大きな筋肉である「ヒラメ筋」を動かすことになり
ポンプ機能を強化する一助になります。
座ったままひざから下を動かすだけでもOKです。
かかとを床に付けたまま、つま先を上げ下げすると
すねのあたりの筋肉(前脛骨筋)を鍛えることができて
血流促進に役立ちます。