1月 2024

適度な運動はこれだけの効用があります!

(1) 呼吸機能を高める....肺の弾力を保ちますし 酸素を取り込む能力を高めます。 (2) 心臓の働きを高める....心臓は筋肉のかたまりですから 強い働きをさせれば筋力も強化されますし、予備能力も高まります。 (3) 血管の老化を防ぐ....血管の弾力を保ち、高血圧を予防します。 適度な運動は善玉コレステロール(HDL)を増やすなど、動脈硬化の予防に役立ちます。 (4) 消化器の働きを高める....栄養を消費するので食欲も増しますし 栄養の作り替え作業をしている肝臓の働きも高まります。便秘も改善します。 (5) 肥満の防止・解消に役立つ....エネルギー消費が増えますから 肥満の解消や予防にたいせつです。 肥満は動脈硬化や高血圧、糖尿病、高尿酸血症の重要な原因ですから その予防に役立ちます。 (6) 自律神経の働きを調整する....自律神経というのは、私たちの意思とは関係な 、身体諸器官を働かせている神経です。 ストレスやホルモンなどの作用で働きの乱れることがあるのですが 運動をすると活発に働かなければならないので、乱れが調整されます。 (7) 脳の働きを活性化する....運動をすることで、手足その他の運動をつかさどっている 大脳の広い範囲が活動を始め、視覚・触覚・聴覚などの感覚神経も働き ここから取り入れた信号を判断し、いろいろな命令を出すなど 脳が活性化し、老化予防にもなります。 (8) 骨を丈夫にし、筋力を強化する....骨折などのけがを防ぎ 腰痛・膝痛・五十肩など、骨や筋肉の痛みを予防します。 (9) ストレス解消に役立つ....運動をすると身体的ストレスがかかります。 そのときには心身とも緊張しますが、運動を終えて緊張がゆるむと 精神的緊張もいっしょにほぐれ、心身のストレス解消に役立ちます。 (10) その他....不眠症を解消します。免疫力や自然治癒力が高まり 病気の予防や治療に役立つともいわれます。 意欲を高めることで、精神の老化防止や病気の人の回復力を強めます。 ホルモンの分泌を高めるなど、男性機能回復や老化防止にも効果があるようです。 ○どんな運動をどのくらいすればいいのか?  もちろん、ジョギングや水泳、テニスなどを行ったり、スポーツジムなどに通うのも結構です。   しかし、急に激しい運動をするときは、けがや事故のないように 十分な注意をはらってください。 日常生活の中で、次のようなことを実行すれば、十分に運動不足は解消できるはずです。 (1) 1日10,000歩以上歩く。歩くときには、歩幅を広く、元気に、早足で。 (2) 乗り物はなるべく使わない。マイカーやタクシーには乗らない。 1-2階上下への移動は階段を利用する。20分未満の距離は必ず歩く。 (3) こまめに体を動かす。立ち上がって歩く仕事は他人に頼まず自分でする。 思いついたらすぐに行動にうつす。 (4) 休日は家族そろって、ハイキングなど歩く行楽を。 サイクリングも結構。 (5) 週に1-2回は、かるく汗をかくような運動を。 なお、高血圧、高脂血症、心臓病、糖尿病、高尿酸血症など病気を持っている人が 運動を始めるときは、必ず厚生大臣認定のスポーツ医や指定運動療法施設の指導を受けてください。

笑いは痛みを和らげる特効薬

笑いは痛みを和らげる特効薬 慢性関節リウマチというのは、手や脚の関節が痛み とてもつらい病気です。 よく笑う人は比較的痛みを訴えることが少ないという事実に気づき 落語家の柳家木久蔵師匠を呼んで、約1時間、患者を大いに笑わせてもらったのです。 その前後に患者の血液を採って調べたところ 痛みの炎症の強さを示す物質の値が、明らかに下がっていました。 また、すべての患者が、落語を聞いたあと痛みが和らいだと言いますし 中にはその効果が3週間も持続した人もいました。 「たった1時間で、これほどリウマチによく効く薬はほかにはない」と言っています。 そして、木久蔵師匠のいわく、「落語はキクゾー」。 笑いの効果は以前から言われています。 笑えば心身がリラックスして、ストレス解消に役立ちます。 喜びや楽しさ、笑いなどの好ましい感情の動きは ホルモンの分泌や自律神経の働きを順調にします。 血液循環もよくなりますから、高血圧や動脈硬化を予防・改善し 心臓病や脳卒中を未然に防ぎます。 脳を活性化してボケ予防にも役立ちます。腹の底から笑えば 呼吸機能も高まりますし、お腹や背中の筋肉を強化します。 そしてさらに、ガン予防や、カゼなどの感染症の予防、免疫疾患の予防や改善 リウマチなどの痛みの軽減に役立つことが明らかにされました。 同じ笑いでも、愛想笑いや苦笑い、照れ笑いではなく 腹の底からアッハッハ....と笑ってください。 ことわざに「笑う門には福きたる」とありますが、まさしくそのとおりで 健康も笑いとともにやってくるのです。 今年も、一生けんめい働くとともに、大いに笑ってすごしましょう。

運動は風邪の予防になるのでしょうか?

運動は風邪の予防になるのでしょうか? 習慣的に運動を行っていると風邪を引きにくいとよく言われます。 あるいは、風邪を引いたとしても早く治るとも言われますが これらには根拠があるのでしょうか。 2014年に発表された研究報告によると、運動を習慣的に行っている人では 風邪を引く危険度が運動を行っていない人のおよそ70%になることが示されています。 つまり、習慣的に運動を行っていると 風邪を引くリスクが30%近く抑えられるということになります。 また、風邪を引いたとしても、習慣的に運動を行っている人ではそうでない人と比較して 風邪の症状の続く期間がおよそ3日短くなることも示されています。 このように、運動習慣には風邪の予防効果が期待できると言ってよいかもしれません。 ただ、これからの寒くなる季節の運動では 乾燥した空気や寒さからくる体温低下が風邪のきっかけとなってしまう こともあるかもしれません。 運動を習慣的に行うことに加え、運動を行う環境についても留意したいものです。 その点、空調が整ったスポーツクラブや施設内の運動では これからの季節、風邪の予防にとっては環境的に望ましいと言えそうです。 習慣的に運動を行って風邪知らずの毎日を過ごしましょう!

冷えの改善

冷えの改善 冷えを感じる季節は、冬が最も多く、ついで秋から冬、一日のうちでは 就寝前が多く、ついで朝です。 また、寒冷時や雨天のときにひどくなります。 冷えを予防するには、外からと内からの冷えを防ぎ そして、体を温めることです。 外からの冷えを防ぐには、暖かい服装にすることです。 大きな血管がある下半身を保温性の高い ゆったりとした下着で温かくするのが効果的です。 きつい下着や洋服は血液の循環を妨げ、冷えを増悪させます。 内からの冷えを防ぐには、体を温めるものを食べることです。 食べ物には、体を冷やすもの(冷性)と温めるもの(温性)とがあります。 温性の食べ物の代表的なものは、しょうが、ねぎ にんにく、ごぼうなどの根菜類です。 冷性の食べ物としては、葉もの野菜、トロピカルフルーツ 大豆、豆乳、コーヒー、スナック菓子、チョコレートなどがあります。 体の中で、とくに足や腹を温めると効果的です。 42度くらいの熱めの湯にくるぶしまでつける足湯や腹や腰を 使い捨てカイロなどで温めるのも効果があります。 冷えの原因になる病気としては、低血圧、貧血、甲状腺機能低下症などが 多いのですが、そのほかに、動脈系の循環障害(バージャー病、動脈硬化など)と 静脈系の末梢循環障害(静脈瘤など)があります。 また、痩せていること(熱を産生する筋肉が少ない)も肥っていること (皮下脂肪が氷のうで冷やしているようになる)も冷えをきたしやすくしています。